WinSCPのコンソールモードでサーバーに接続したいけど、コマンドの使い方を忘れてしまって困っていませんか?
ここでは、WinSCPのコンソールモードで「open」コマンドを用いたサーバーの接続方法をお教えします。
コンソールの起動から、コマンドの使い方まで、コマンド初心者にもわかるように、ご説明します。
※注:WinSCP ver.5はWindows7上でコンソールモードが動かない可能性があるため、Windows7でコマンドを使いたい方はWinSCP ver.4を使いましょう。
コンソールの起動
まず、スタートメニューの検索窓に「WinSCP」と入力し、WinSCPを探します。

次に、WinSCP上で右クリック→「ファイルの場所を開く」をクリックします。

そして、WinSCP.comを開きましょう。

これでコンソールが起動できました。

続いて、openコマンドを使ってサーバーに接続してみましょう。
openコマンドの使い方
コンソールモードでは「open」や「get」、「put」といった各種コマンドを打ち込んで実行することで、ファイルの送受信やディレクトリの作成、パーミッションの変更といった各種処理を実行できます。
ここではWinSCPでサーバーに接続するopenコマンドの使い方を説明します。 以下のようにいくつか方法があるので、適宜必要なものを選択してください。
1. open + ホスト
…ホストのみ指定
2. open + ユーザー + ホスト
…ユーザーとホストを指定
3. open + プロトコル + ユーザー + ホスト
…プロトコルとユーザーとホストを指定
4. open + セッション名
…保存したセッション名を指定
ではひとつひとつ説明します。
open+ホスト
ホストのみ指定する方法です。
例えば、ホスト:192.0.2.1に接続するには、まず、次のようにopenコマンドを実行します。
winscp> open 192.0.2.1

すると、サーバーの探索が始まります。
初めて接続するホストの場合は、ホスト鍵の確認が求められるので、接続するサーバーが正しいことを確認し、OKであれば「はい」を実行してください。

次に、ユーザー名、パスワードが聞かれますので、入力しましょう。
※パスワードは入力しても表示されないので、間違えないよう入力しましょう。

これで、接続が完了しました。

open+ユーザー+ホスト
ユーザーとホストを指定する方法です。
例えば、ユーザーtaro、ホスト:192.0.2.1に、接続してみましょう。
まず、以下のコマンドを実行してください。
winscp> open taro@192.0.2.1

すると、パスワードを聞かれますので、入力してください。

これで接続が完了しました。

open+プロトコル+ユーザー+ホスト
プロトコルとユーザーとホストを指定する方法です。
例えば、プロトコル:SFTP、ユーザー:taro、ホスト:192.0.2.1に、接続してみましょう。
まず、以下のコマンドを実行してください。
winscp> open sftp://taro@192.0.2.1
※SFTP以外のプロトコルの場合はsftpの部分を書き換えるだけでOKです。

すると、パスワードを聞かれますので、入力します。

これで、接続が完了しました。

open+セッション名
保存しているセッション名を指定する方法です。
例えば、「session1」というセッションに接続してみましょう。
まず、以下のコマンドを実行してください。
winscp> open session1

ここで、パスワードをセッションに保存していない場合は、パスワードが聞かれますので入力します。

これで接続が完了しました。

今回紹介した方法以外にも、直接実行ファイル(WinSCP.exe)をオプション付きで実行する方法もあります。
詳しくは「WinSCPプロジェクトの日本語情報サイト/コマンドラインオプション」を参考にしてください。
open以外のコマンド
今回はサーバーへの接続の方法のみ紹介しました。
コンソールモードで利用できる基本的なコマンド一覧は「WinSCPプロジェクトの日本語情報サイト/コマンドリファレンス」を参考にしてください。
またカスタムコマンドの設定方法や使い方も、後日紹介する予定です。
まとめ
コマンドでサーバーへ接続できましたか?
たまにopenコマンドを使おうとすると、コマンドを忘れてしまったりするので、その際にはこちらのページを参考にしていただけると幸いです。