「ノロウイルスを防ぐには何をしたらいいの?」
「子どもがかからないか心配…」

仕事や学校、プライベートでの行事が多くなり、慌ただしくなる冬。そんななか『ノロウイルス流行の兆し』とのニュースがあると、不安になりますよね。

この記事では、

  • ノロウイルスの感染を防ぐ方法
  • ノロウイルスに負けない強い体を作る方法
  • 予防に役立つ便利グッズ

…を中心に、毎年繰り返されるノロウイルスを、家庭に持ち込まないための予防法をご紹介します。

冬の期間をご家族やご友人と楽しく過ごすために、ぜひ参考にしてください。

1.ノロウイルスとは

ノロウイルスの流行は、毎年 11~2 月の冬の期間です。

感染した場合、何の前触れもなく吐き気やおう吐、下痢、腹痛などの症状が出ます

ノロウイルスには、

  • 熱や乾燥に強く、感染力が長く持続する
  • わずかな接触でも感染する
  • サイズが非常に小さく、手のシワにも入り込む

…といった特徴があります。「カキ」による食中毒のイメージが強いですが、実際には人から人に感染が広がっていくことが多いです。

ノロウイルス,予防  同じ人が何度もかかる理由

ノロウイルスは遺伝子型の違いで 40 種類以上存在する。そのため一度かかっても免疫が付かず、別の種類に何度も感染しやすい。

2.ノロウイルス予防に有効な7つの方法

ノロウイルスの感染源は主に、

  • 食品からの感染(食べ物に付いたウイルスが原因)
  • 人から人への感染(感染者の吐物や便に含まれるウイルスが原因)

…の、2 つです。感染を防ぐのに有効なワクチンなどはないため、予防で大切なのはウイルスを体に入れないことです。

ノロウイルスの感染経路については、「ノロウイルスの感染経路|すぐできる4つの対策とおすすめ消毒グッズ」の記事で、詳しく解説しています。

2-1.ウイルスを除去・不活化させる方法

ここからは、ウイルスを除去する感染力をなくす(不活化させる)、といった物理的な予防方法をご紹介します。

外出先で感染しない、または家庭内にウイルスを持ち込まないために、

  • 手洗いをこまめに行う
  • 調理の際は食材を十分に加熱する
  • マスクを正しく着用する
  • 消毒液を用いてウイルスを除去する

…といった方法を活用してください。

◆ こまめな手洗い

ノロウイルスをはじめ、手はさまざまなウイルスや細菌が付きやすい部位です。石けんを用いた手洗いをこまめに行い、ウイルスを洗い流しましょう。

特に、多くのウイルスが付いている可能性がある、

  • 人混みから出た後
  • 帰宅直後
  • トイレの後
  • 調理や食事の前
  • 汚れたものに触った後

…には、必ず手洗いを行ってください。正しい手順は以下の通りです。

正しい手洗いの方法
  1. 石けんを泡立てる
  2. 手のひら・甲、指の間を洗う
  3. 親指、指先、爪、手首を洗う
  4. 15 秒以上かけてよくすすぐ
  5. ペーパータオルでしっかりと水分を拭き取る

※ 流行時期は上記を 2 回繰り返すとウイルス除去効果がさらに高くなる

◆ 食中毒を防ぐ調理法

ノロウイルスの感染経路の一つである食中毒を防ぐためには、正しく調理することが大切です。

食中毒を起こさないために、

・体調が悪いときは調理をしない
・調理前と配膳前は手を洗う
・カキなど二枚貝の調理時は、十分に加熱する
・調理したまな板や包丁は、すぐに熱湯か塩素系漂白剤で消毒する

…といったことを、意識しましょう。

どの食材にもノロウイルスが付いている可能性があります。調理する際は、食品の中心部まで十分に火が通った状態で 90 秒間以上の加熱を心がけてください。

ノロウイルス,予防  「カキ」ばかりが原因とされる理由

二枚貝のなかで唯一、レモンを絞って生のままで食べることがあるため。ほかの二枚貝にも同じようにノロウイルス汚染の危険性はある。

◆ マスクの着用

吐物や便に含まれるノロウイルスを吸い込まないためには、マスクの着用が効果的です。

マスクを選ぶときは、

「医療用」
「メディカル」
「花粉対策」
「PM 2.5 対応」
「ウイルス対策」
「細菌対策」

などと、パッケージに記載されてあるものが良いでしょう。比較的フィルターの網目が小さいので、高い予防効果が期待できます。

◆ 消毒液によるウイルスの除去

物に付着したウイルスを除去するためには、キッチンハイター(花王)やキッチンパワーブリーチ(ライオン)などの、塩素系漂白剤を用いた消毒液が有効です

消毒液の作り方

【用意するもの】
・ペットボトル
・水道水…500 ml
・塩素系漂白剤…約 2 ml
※ 2 mlの目安は、キャップ半分弱

【作り方】
① ペットボトルに塩素系漂白剤を入れる
② 水を加え、キャップを締めてよく振れば完成
※ 汚物処理に用いる場合、キャップ2杯分の原液に変更

使用する際は、ペーパータオルを消毒液に浸して、消毒したい物や場所を拭いてください。

特に感染源となりやすいトイレを清掃する際は、ウイルスが付着しやすい、

  • 便座
  • 水を流すレバー
  • 便器の蓋
  • ドアノブ

…といった場所を、忘れず消毒しましょう。

2-2.強い体を作る方法

ノロウイルスにかからないためには、強い体であることも重要です。ウイルスに対抗する免疫力が高ければ、発症せずに済む場合もあります。

ここからは、強い体作りに効果的な、

  • 腸内環境を意識した食事
  • 歯磨きとうがい
  • 規則正しい生活

…の 3 つの方法をご紹介します。

◆ 腸内環境を意識した食事

腸内環境を健康な状態に保つことで、ノロウイルスなどさまざまな感染症にかかりにくくなるといわれています。

予防に効果的な食材として、

・食物繊維(野菜やこんにゃくなど)
・乳酸菌(味噌汁や漬物など)
・ラクトフェリン(ヨーグルトやチーズなど)

…を多く含んだものを摂るのが良いでしょう。

ノロウイルス,予防  ラクトフェリンとは

母乳にも含まれるたんぱく質の一種。抗ウイルス作用があり、近年になって『ノロウイルスを予防する可能性』との研究報告が発表された。

◆ 歯磨きとうがい

ノロウイルスは口から体内に侵入することが多いため、歯磨きやうがいなどの口腔ケアにより、口の中全体の清潔に保つことが大切です。

歯磨きやうがいのタイミングとしては、

・夜眠る前と朝起きた直後
・食事の前と食事の後

…に行うと良いでしょう。口の中が清潔になると口や喉の防御力が高くなり、感染予防に役立ちます

◆ 規則正しい生活

基本的なことですが、規則正しい生活を送ることも、強い体作りにつながります。

・十分な睡眠(毎日 7 時間ほどが目安)
・適度な運動(ウォーキングやストレッチなど)
・湯船による入浴(軽く発汗する程度が良い)
・ストレスの解消(趣味や娯楽の時間を楽しむ)

…といったことを心がけましょう。

3.ノロウイルス予防に役立つ便利グッズ

ここでは、ノロウイルス予防に役立つ、2 つのグッズをご紹介します。

① キッチンハイター(花王)

キッチンやお手洗いの除菌や漂白グッズで有名な花王の「キッチンハイター」。

ふきんやまな板などキッチン用品を浸け置くことで、ウイルス除去ができます。また、液に浸した布やペーパータオルで拭き取ることで、さまざまな場所のウイルス除去に役立ちます。

商品詳細

キッチンハイター
◆ メーカー名:花王
◆ 価格:155~261 円(税抜)
◆ 内容量:600 ml
◆ 買える場所:ドラッグストア、通販 など
◆ 特徴:うすめて使う、次亜塩素酸ナトリウム配合、99 %除菌

公式サイトを見る

② 超立体マスクウイルスガード Ag+フィルタ抗菌(ユニ・チャーム)

顔にぴったりとフィットする超立体構造のユニ・チャーム「超立体マスクウイルスガード Ag+フィルタ抗菌」。

「99 %カットフィルタ」により、ウイルスをブロック。またフィルタに練り込まれた銀イオンが、マスクの表面を持続的に抗菌してくれるのが特徴。

商品詳細

超立体マスクウイルスガード Ag+フィルタ抗菌
◆ メーカー名:ユニ・チャーム
◆ 価格:379 円(税抜)
◆ 内容量:3 枚+ 1 枚
◆ 買える場所:ドラッグストア、公式通販 など
◆ 特徴:99 %カットフィルタ、PM 2.5 対応、保湿、耳フックが柔らかい

公式サイトを見る

4.感染したかもしれないときは

十分に気をつけていたのに、それでもノロウイルスに感染してしまうことがあります。

  • 近くで感染者が出たときの対策
  • 体調の異変を感じたときの対策

…これら、2 つの状況別の対策を覚えておきましょう。

◆ 近くで感染者が出たとき

流行期には、いたるところにウイルスを持った人がいます。

もしも近くで突然、おう吐が起きたときは、

  • まずは急いでその場から遠ざかる
  • すぐに洗面所に行き、手洗いとうがいをする

…このような行動をとってください。できれば一刻も早くに自宅に戻り、シャワーと着替えを済ませることをおすすめします。

ノロウイルス,予防  家族がおう吐したときには

自身が看病と吐物の処理をしなければならない場合には、使い捨てマスクと手袋、エプロンを着用してから近づくこと。

◆ 体調の異変を感じたとき

ノロウイルスに感染すると最初は、ムカムカとこみ上げるような吐き気や腹痛が起こります。

そのため、

「なんだか急にお腹が痛い…」
「具合が悪くて何も食べたくない…」

…などといった体調の異変を感じた際には、感染を疑いましょう。

・外出は控え、安静に過ごす
・肌着や毛布を増やし、体を温める
・食欲がなければ、無理に食べない

…といった方法で対処してください。

5.まとめ

ノロウイルスの予防法について、まとめました。

ノロウイルスの予防法

【ウイルスを除去・不活化させる】
・こまめに手を洗う
・食材を十分に加熱する
・マスクを正しく着用する
・消毒液を用いてウイルスを除去する

【強い体を保つ】
・腸内環境に良い食事をとる
・こまめに歯磨きとうがいをする
・規則正しい生活を心がける

誰かがノロウイルスを発症すると、同居中のご家族にうつすリスクが高まります。

家庭にノロウイルスを持ち込まない、そして広げないために、ご紹介した方法で感染を防いでください。

◆ 参考文献