大事な予定を控えている方や、小さなお子さんを連れて外に出る方は、

「インフルエンザの流行はどうやって調べるの?」
「何月まで注意すればいいの?」

…と、インフルエンザの流行や今後の動向が気になりますよね。

ここでは、インフルエンザについて

  • 流行情報の調べ方
  • 今シーズンの流行状況
  • 流行中の予防対策

…をご紹介します。

最新の流行状況を知ることで気を抜かず、正しい対策をとってください。

1.インフルエンザの流行

インフルエンザは、インフルエンザウイルスによる感染症です。

発症すると 38 ℃以上の高熱やふしぶしの痛みなど、重い全身症状が出るのが特徴です。また咳やくしゃみによって、人から人へと感染します。

ウイルスは低温で乾燥した環境に強く、逆に私たちの体は寒さで喉や鼻の防御機能が弱まるため、冬に流行します。

1-1.流行の基準

インフルエンザは、国から指定された医療機関において「発生した患者数(定点当たりの患者報告数 )」の報告が義務づけられています。
※ 「定点医療機関から報告される患者数の合計」を「定点医療機関の数」で割った数。

患者報告数の少ない順に、

  • 流行開始
  • 注意報
  • 警報

…の 3 段階に流行レベルが分かれ、都道府県や市区町村単位で公表されます。レベルが上がると患者数も多くなっているため、感染する可能性が高くなります。

公表中の流行情報の調べ方を先に知りたい方は、「2-1.流行状況の調べ方」からチェックしてみてください。

1-2.流行する時期

例年の傾向として、インフルエンザの流行期は、

  • 『 11~12 月』…流行開始
  • 『 2~3 月』…流行のピーク
  • 『 4~5 月』…流行終息

…といった流れになることが多いようです。

インフルエンザ,流行  A型は 11~2 月、B型は 2~3 月に流行しやすい

インフルエンザには大きく分けてA型とB型の 2 種類があり、それぞれ流行しやすい時期に違いがある。A型の流行が落ち着き始めた後に、B型が流行することが多い。

ここ 10 年の流行時期を見てみましょう。

◆ 過去 10 年間のインフルエンザ 週別患者発生数

縦軸は「患者数(定点当たり)」、横軸は報告週(1 月第一月曜日から第 1 週)です。

横軸の「 45 」が 11 月、「 5 」が 2 月に該当します。平均して毎年、流行開始とピークがこの時期に当たることが分かります。

インフルエンザ,流行  夏もウイルスは存在している

流行しないだけでウイルスは発生しており、冬に比べて圧倒的に少ないが、かかる人はいる。
※ 夏のインフルエンザについては、後日記事を公開予定。

2.今季( 2016/17 シーズン)の流行情報

今季の流行開始は、11 月 25 日でした。これは前年より 2 週間ほど早く、秋から冬にかけて例年より寒い日が続いたためと考えられます。

◆ 今シーズンの流行の流れ

11 月 25 日…流行開始

12 月中旬…全国的に流行が本格化

2 月上旬… 流行のピークを迎え、36 の都道府県が警報レベルに達する

3 月(現在)…ほとんどの都道府県がいまだ警報レベルにある

今シーズンの動きは、「NIID 国立感染症研究所HP」にまとめられています。2016 年 10 月末から現在まで、週単位での流行状況の推移が確認できますので、参考にしてみてください。

2-1.流行状況の調べ方

インフルエンザの患者数は、厚生労働省で調査されています。そのため最新の流行情報は、webサイトで確認すると便利です。

◆ 全国レベルの流行状況

NIID 国立感染症研究所HP「インフルエンザ流行レベルマップ」

47 都道府県の流行レベル(注意報 / 警報)が毎週、更新されています。また、都道府県別や年齢別の情報も確認することができます。

◆ 市区町村レベルの流行状況

各都道府県の「感染症情報センター」のwebサイトで確認できます。

検索エンジンで、インフルエンザ,流行と検索すると、

「(都道府県名)感染症情報センター」

…といったサイトが表示されます。市区町村や地域単位での流行レベルを確認できるほか、学級・学年閉鎖になっている学校名が公表されている場合もあります。

各都道府県のサイトは、「インフルエンザの最新情報がわかる地域別サイトと厳選スマホアプリ」でご紹介しています。こちらもぜひ、ご覧ください。

2-2.流行しているウイルスの種類

インフルエンザA型 / B型には、それぞれさらに細かい分類があります。このようなウイルスの型によって、かかりやすい年代や現れる症状にも違いがあるのです。

今シーズンは、

  1. 「香港型」とよばれるA型インフルエンザ
  2. B型インフルエンザ
  3. 2009 年に大流行した種類のA型インフルエンザ

…の順に流行しています。

これらはすべて、今シーズンのインフルエンザワクチンで対応できるものです。

特にB型は春先にかけて流行しやすいため、予防接種を受けていない方は流行開始後でも接種すると良いでしょう。ワクチンによって発症や重症化を防ぐことができます。

予防接種ついては、「インフルエンザの予防接種|6つの疑問と接種後の注意点を全解説」で詳しくご紹介しています。

インフルエンザ,流行  鳥インフルエンザの人への感染例はない

2017 年 3 月現在、国内では 7 道県 10 戸の農場でインフルエンザに感染した飼育鳥が確認されているが、すべて防疫措置を完了している。
また国内では鳥から人への感染は確認されていない。
※ 詳細は、農林水産省HP「平成28年度国内発生事例について〈鳥インフエンザに関する情報〉」.を参照。

3.流行中の予防対策

ここからは、インフルエンザの流行中にとるべき対策を紹介します。

3-1.感染を防ぐための 4 つの対策

流行のピーク期は感染者の数が多いことから、ウイルスの空気中への飛散や物への付着が非常に多くなります。

感染しないために、以下の 4 つの対策を心がけましょう。

  1. マスクの着用
  2. 手洗い
  3. 人混みを避ける
  4. 衣服・持ち物の除菌
インフルエンザ,流行  免疫力を高めることも予防法の一つ

「疲れがたまっている」「風邪ぎみ」「寝不足」「食欲がない」といったときは免疫力が低下し感染しやすくなる。十分な睡眠をとる、栄養バランスの良い食事を摂るなどして免疫力を高める工夫を。

① マスクの着用

マスクを着けることで、感染者の咳やくしゃみから飛散するウイルスをおおよそブロックすることができます。

繁華街や電車の中など、多量のウイルスが飛び交うおそれがある環境では必ず着用しましょう

マスクを着用する際には、

  • サイズの合った物を隙間なく付ける
  • 着脱時はゴム紐を持つ(特に外側には触れない)

…といったことに注意すると、予防効果が高くなります。

② 手洗い

不特定多数の人が触れるドアノブや電車のつり革などには、ウイルスが付着しているおそれがあります

  • 帰宅時
  • 食事前
  • 調理前

…は感染の原因になりやすいので、必ず石けんで手を洗うようにしましょう。15~30 秒かけて洗うと、ウイルスをしっかり洗い流すことができます。

③ 人混みを避ける

人が集まる場所は不特定多数の飛沫が飛び交うため、知らず知らずのうちにウイルスを吸い込んでしまう可能性が高くなります。

流行中はできるだけ、人混みを避けて過ごすのが安心です。やむを得ず出かける場合は、マスクの着用を徹底しましょう。

インフルエンザ,流行  1~2 m以上、人から離れる

咳やくしゃみに含まれるウイルスは 1~2 m飛ぶ。出かける際も、この距離を一つの目安にして行動すると良い。

④ 衣服・持ち物の除菌

外出後は、衣服や持ち物にウイルスが付着している可能性があります。そのまま自宅に持ち込むと、手にウイルスが付着して感染の原因となることも。

帰宅時は除菌スプレーやシートを使って、ウイルスを落としてから自宅に入るようにしましょう

おすすめ除菌グッズは「インフルエンザ予防9選|感染せずに冬を乗り切るための効果的な対策」でご紹介していますので、参考にしてみてください。

3-2.家族が感染したときの対策

家庭内では接する距離が近く、共用する物も多いため、ウイルスが拡がりやすい傾向にあります。

ご家族の誰かがインフルエンザになった際には、以下の対策をとってください。

家族感染を防ぐ 4 つの対策
  • 感染者は部屋を別にして隔離する
  • 看病時はマスクを着用する
  • 看病前後は石けんでの手洗いを徹底する
  • 感染者の部屋は、1 時間に 1 回換気する

また、自身で予防行動がとれない小さなお子さんが感染した場合は、周囲のサポートが重要です。ほかのご家族への感染を防ぐために、マスクの着用や手洗いなどを徹底しましょう。

家族感染の予防と対処については後日、記事を公開予定です。

4.まとめ

2016 / 2017 シーズンの流行状況を以下にまとめました。

◆ 流行している種類
…「香港型」とよばれるA型インフルエンザ

◆ 流行状況
…例年より早く流行が始まり、2 月初旬からピークを迎えた
※ 3 月現在も警報レベルの流行が全国的に続いている

今後の流行レベルについては毎週、全国の流行レベルが更新されるNIID 国立感染症研究所HP「インフルエンザ流行レベルマップ」からチェックしてください。

学校や会社の行事も増える春先。インフルエンザの流行に注意して、元気に新年度を迎えましょう。

◆ 参考文献