「加湿器でインフルエンザは予防できる?」
「湿度ってそんなに大切?」

インフルエンザ予防について、このような疑問を感じたことはないでしょうか?

空気がからからに乾燥する冬の季節、同じ時期に必ず流行するのがインフルエンザです。

ここでは、インフルエンザと湿度の関係について、

  • 冬にインフルエンザが流行する理由
  • 最適な湿度設定
  • すぐできる加湿方法

…といった情報をご紹介します。

室内環境を整えることは、普段の体調管理にもつながりますので、ぜひ参考にしてください。

インフルエンザの予防法全般については、「インフルエンザ予防9選|感染せずに冬を乗りきる効果的な対策」の記事で詳しくご紹介しています。

1.インフルエンザと湿度

インフルエンザは人から人にうつる感染症で、発症すると 38 ℃以上の高熱や全身の痛みなど、風邪より重い症状が出ます。

まずは、その原因となる病原体「インフルエンザウイルス」について、ご説明します。

1-1.インフルエンザの感染経路

インフルエンザウイルスが鼻や口から体内に入ると、1~3 日程度の症状が出ない期間を経て発症します。

インフルエンザウイルスが体内に入る感染経路は、次の 3 つがあります。

インフルエンザの感染経路

◆ 飛沫感染
・くしゃみや咳(飛沫)によって飛散したウイルスを吸い込む
・くしゃみは約 2 mほど飛ぶ


◆ 接触感染
・ウイルスが付着した物に触れた手で目や鼻、口に触れる

◆ 空気感染
・空気中に浮遊するウイルスを吸入する
・感染者から距離が離れていても、飛沫から水分が抜けたごく細かい粒子が残ると、吸い込む可能性がある

インフルエンザは感染力が非常に強いため、感染者が出ると短期間で周囲の人々へ広がります。特に学校や職場など、長時間を同じ空間で過ごす環境では、集団感染が起こりやすいです。

感染経路についてさらに詳しく知りたい方は「インフルエンザの3つの感染経路|注意すべき行動&ルート別の予防策」の記事をご覧ください。

1-2.冬にインフルエンザが流行する理由

インフルエンザの流行期は、毎年 11~2 月です。冬の時期に流行する理由として、

  • 冬は喉の防御機能が低下する
  • 宴会や帰省シーズンで人の移動が増える
  • 閉め切った部屋で過ごすことが多い

…などが指摘されています。

また乾燥した空気がウイルスの生存率を高めることも一因だと考えられます。

空気中のインフルエンザウイルス

【通常の空気】
・ウイルスは水分に包まれているため、質量が重い
・短時間しか空気中に滞在できず、遠くまで飛ぶことはできない


【乾燥した空気】
・ウイルスを包んでいる水分が蒸発するため、質量が軽くなる
・空気中に長時間滞在でき、遠くまで浮遊することができる

水分が蒸発した状態のウイルスは「飛沫核」とよばれ、長く感染力を持ち続けます。空気中に漂った飛沫核を吸引することが、感染拡大の一因です

2.インフルエンザウイルスと湿度の関係

先ほどご紹介したインフルエンザの感染経路の一つ、空気感染の予防には、室内環境の調整が重要です。

なぜならインフルエンザウイルスは、湿度が高い環境下では長く生き残れないことが分かっているためです。

ある実験で、温度や湿度を変えた環境でインフルエンザウイルスを浮遊させ、6 時間後のウイルス生存率を測定しました。

インフルエンザウイルスの生存率

【温度 21 ℃、湿度 20 %】… 60 %程度
【温度 21 ℃、湿度 50 %】… 5 %以下

出典:庄司真:気象と感染症流行の相関に関する研究第二報 -インフルエンザ流行の拡大因子は気温か、 湿度か、その他か-,抗酸菌病研究所雑誌,40(2),1988.

このようにある程度の湿度があれば、空気中のウイルスの生存率が低下することが分かります。そのためインフルエンザ予防においては、湿度を「50~60 %」に保つことをおすすめします

3.湿度を保つ 5 つの方法

湿度を最適に保つことで、インフルエンザにかかりにくい空間を作ることができます。

ここでは具体的な方法として、

  • 加湿器
  • 濡れタオル
  • 霧吹き
  • お湯の蒸気
  • 葉の大きい観葉植物

…これら 5 つを、ご紹介します。

◆ 加湿器

加湿器は、湿度を保つのに最も効果的な方法です。また湿度を上げることで、同じ室温でも体感温度が高くなるといった利点もあります。

購入する際には部屋の広さと機能を照らし合わせ、最適な商品を選びましょう。

加湿器の種類と特徴

・スチーム式
…水をヒーターで熱して蒸気を作り出す
…加湿能力が高い

・気化式
…水を含んだフィルターに風を当てて蒸気を作り出す
…動作音が静かで寝室などの使用に向いている

・超音波式
…水を超音波の振動で粒子状にする
…水の不純物が飛散するおそれがある

これらのほかに、スチーム式と気化式を組み合わせた「ハイブリッド式」の商品もあります。

◆ 濡れタオル

加湿器を使わない乾燥対策として一般的なのが、濡れたタオルを干すという方法。

簡単であまり手間がかかりませんが、ただ適当に干しておけばよいわけではありません。

  • 雑菌繁殖を防ぐため、定期的にタオルを交換する
  • 面積の大きいバスタオルなどを干すとより効果的

…といったことを意識してください。部屋の広さに合った枚数のタオルを用意すれば、これだけでも充分な加湿が可能です。

◆ 霧吹き

霧吹きで空気中に水分を撒くことで、湿度を上げることができます。霧吹きを使用する際には、

  • カーテンやカーペットに水をかけても効果的
  • アロマオイルやレモン果汁などを混ぜると雑菌やカビの繁殖予防に

…といったコツも覚えておいてください。小さめの容器に入れて携帯すれば、外出先でも使えて便利です。

◆ お湯の蒸気

やかんや鍋でお湯を沸かすことでも、室内の湿度は上がります

蒸気での加湿方法

① お湯が沸騰したら火を止める
② そのままフタを開けて置いておく

蒸気が空間に広がることで比較的長い時間、効果が持続します。また湯気の立ち昇るやかんは室温の上昇にもつながるので、寒さを感じるときに最適な方法です。

◆ 葉の大きい観葉植物

これまでにご紹介した方法とは違い、湿度との関連性がイメージしにくいかもしれませんが、観葉植物はとても効果的な湿度対策です。

植物と湿度の関係

・植物は、根から吸収した水分を葉っぱから空気中に蒸発させる
・逆にジメジメした季節には、植物が空気中の水分を吸収する

こうした働きにより、観葉植物に適度な水を与えることで加湿と除湿、両方の効果が期待できます。観葉植物は、天然の加湿器にも除湿機にもなるのです。

4.おすすめ加湿グッズ

最後に、湿度を保つおすすめの加湿グッズを、ご紹介します。

◆ Dyson Hygienic Mist(Dyson)

掃除機で有名なダイソンの加湿器「Dyson Hygienic Mist」。

独自のウルトラバイオレットクレンズテクノロジーによって、本体内の水に含まれるバクテリアを 99.9 %除去。

静かに加湿できる静音設計で、寝室や赤ちゃんのいる部屋でも安心して使える商品です。

商品紹介

Dyson Hygienic Mist
◆ ブランド名:Dyson
◆ 価格:49,590 円(税抜)
◆ サイズ:高さ 579 mm、幅 240 mm、奥行き 222 mm、質量 3.53 kg
◆ 買える場所:量販店、公式通販
◆ 特徴:バクテリア 99.9 %除去、静音設計、自動湿度制御機能

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◆ 強力ハイブリッド式加湿器(アイリスオーヤマ)

スチーム式と超音波式を組み合わせたアイリスオーヤマの「強力ハイブリッド式加湿器」。

スチームによる加熱と、抗菌銀ユニットによるダブル除菌機能で、清潔に加湿できるのが特徴です。

また、イオン発生装置「イオニモ」からマイナスイオンが出るため、室内のウイルスやカビの抑制にも役立ちます。

商品紹介

強力ハイブリッド式加湿器
◆ ブランド名:アイリスオーヤマ
◆ 価格:19,219~21,380 円(税抜)
◆ サイズ:幅 42.0 cm、奥行 22.0 cm、高さ 39.0 cm、重量約 4.8 kg
◆ 買える場所:量販店、公式通販
◆ 特徴:ハイブリッド加湿器、ダブル除菌、イオニモ

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◆ BRUNO パーソナル超音波加湿器 TULIP STICK 2(イデアインターナショナル)

イデアインターナショナルが展開するブランド BRUNO の人気商品、コンパクトな卓上型加湿器「TULIP STICK 2」。

付属の専用コップに水を入れて挿すだけで、卓上加湿器に。パソコンの USB ポートに接続できるので、オフィスでも使える便利な商品です。

商品紹介

BRUNO パーソナル超音波加湿器 TULIP STICK 2
◆ ブランド名:イデアインターナショナル
◆ 価格:3,800 円(税抜)
◆ サイズ:横幅 41 mm 、高さ 160 mm、奥行 41 mm、重量 30 g
◆ 買える場所:量販店、通販
◆ 特徴:超音波式、USB 接続タイプ、卓上型加湿器

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5.まとめ

インフルエンザ予防と湿度について、まとめました。

インフルエンザ予防に効果的な湿度

… 50~60 %

加湿の方法
  • 加湿器を使う
  • 濡れタオルを干す
  • 霧吹きを使う
  • お湯を沸かす
  • 葉の大きい観葉植物を置く

ご紹介した方法で湿度を保ち、インフルエンザの流行を乗り切ってください。

◆ 参考文献