GIMPを使い始めて、「レイヤーって何?」 と戸惑っていませんか?

GIMPなどの画像編集ソフトでは、「レイヤー」は基本の概念なので、しっかり理解しておきましょう。

ここでは、使い始めたばかりの初心者の方向けに、

  • レイヤーとは?
  • レイヤーの使い方

を分かりやすくご説明します。

レイヤーを理解すれば、GIMPは簡単に操作できます!

1.  レイヤーとは?

「レイヤーって何!?」 という方に、画像の例を使いながらご説明します。

まず、レイヤーとは、画像の “ 階層 ” のようなものです。

GIMPでは、透明フィルムのような層を重ね合わせて1枚の画像を表現します。

何も描かれていない部分は透明になるので、下のレイヤーが透けて見えます。

では、実際の画像の例で見てみましょう。

レイヤーを利用した画像の例

  • gimp レイヤー

この画像は、1枚の画像ですよね。

しかし、実際には下図のようにパーツごとにレイヤーを分けて複数のレイヤー(透明フィルム)で構成されています。

  • gimp レイヤー

透明の部分は、下が透けて見えるので、上から見ると1枚の画像になります。

グレーのチェック柄は、GIMPでは透明を意味します。

このように、1つの画像をパーツごとにレイヤーを分けて構成することで、パーツを編集したい時には、“ 編集したいパーツだけ ” に手を加えることが出来ます。

では、具体例を見てみましょう。

  • 例1 ) 犬が、文字の背面に入るようにして、文字全体を表示したい。

「犬のレイヤー」 を 「文字のレイヤー」 の下に移動し、下図のようにレイヤーの順番を変えます。

  • gimp レイヤー

すると、犬が文字の背面に移動し、犬に隠れずに文字全体が表示されます。

  • gimp レイヤー
  • 例2 ) 犬の上側の文字だけ移動したい。

移動したい文字のレイヤー上で、文字を移動して、

  • gimp レイヤー

このようなレイヤー構造にします。

  • gimp レイヤー

これで、上の文字だけ移動されました。

  • gimp レイヤー

このように、レイヤー構造にすると、各レイヤーに対して個別に「移動」、「変形」、「色調整」、「フィルター処理」などの加工が出来ます。

使い始めは慣れないと思いますが、慣れると効率がUPするので、さっそく次項で、レイヤーの使い方を確認しましょう。

2.  レイヤーの使い方

「レイヤーがどのような順番で重なっているか」 などのレイヤー情報は、「レイヤーダイアログ」 で確認できます。

レイヤーダイアログを表示するには、まず、「ウィンドウ」 → 「ドッキング可能なダイアログ」 → 「レイヤー」 を選択します。

  • gimp レイヤー

すると、「レイヤーダイアログ」 が表示され、レイヤーが重なっている順番に上から表示されています。

  • gimp レイヤー

レイヤーダイアログで、あらゆるレイヤー操作が出来ます。

ひとつずつご紹介します。

2-1. 新規レイヤーの追加

1.  レイヤーダイアログの 「新しいレイヤーの追加」 gimp レイヤーをクリックします。

  • gimp レイヤー

2.  以下を入力し、「OK」 をクリックします。

  • gimp レイヤー

①レイヤー名

レイヤーダイアログに表示されるレイヤー名を入力します。

②幅、高さ

追加するレイヤーの幅と高さを入力します。

③レイヤーの塗りつぶし方法

追加するレイヤーの塗りつぶしの色を選択します。

「透明」を選択すると、何も描かれていない部分は透明になり、下のレイヤーが透けて見えます。

3.  新しいレイヤーが追加されます。

  • gimp レイヤー

画像にパーツを追加したい時は、新規追加したレイヤーに新しいパーツを作成していきます。

2-2. レイヤー名の変更

作成したレイヤーの名前はいつでも変更できます。

1.  変更したいレイヤーのレイヤー名をダブルクリックすると、レイヤー名が反転します。

  • gimp レイヤー

2.  新しいレイヤー名を入力し、「Enter キー」をクリックすると、

  • gimp レイヤー

レイヤー名が変更されます。

  • gimp レイヤー

2-3.  レイヤーの削除

1. この画像の犬を削除してみます。

  • gimp レイヤー

削除したいレイヤーを選択し、「レイヤーの削除」gimp レイヤー をクリックします。

  • gimp レイヤー

2.  すると、レイヤーは削除され、レイヤーダイアログに削除したレイヤーが表示されなくなりました。

  • gimp レイヤー

画像上でも、犬が削除されています。

  • gimp レイヤー
削除したレイヤーを戻したい場合は、「Ctrl キー」 と 「Z キー」 を同時に押すと戻せます。

レイヤーを削除せずに、「非表示」 にする方法もあるので、次項でご紹介します。

2-4.  レイヤーの表示・非表示

レイヤーダイアログで各レイヤーの 「目のアイコン」 gimp レイヤーをクリックすると、「表示」 と 「非表示」 を切り替えできます。

不要なレイヤーを非表示にして編集しやすくしたり、イラストの一部を変更するのに便利です。

1.  この画像の上の文字を非表示にします。

  • gimp レイヤー

2.  非表示にするレイヤーの 「目のアイコン」gimp レイヤー をクリックします。

3.  すると、「目のアイコン」gimp レイヤー が消え、選択したレイヤーが非表示になり、

  • gimp レイヤー

上の文字が消えました。

  • gimp レイヤー

4.   再び表示するには、目のアイコンのあった場所をもう一度クリックします。

  • gimp レイヤー

2-5.  レイヤーの並べ替え

レイヤーの重なる順番を入れ替えできます。

1. ここでは、この画像の犬を文字の背面に移動し、文字が犬に隠れずに表示されるようにしてみます。 

  • gimp レイヤー

まず、並べ替えしたいレイヤーを、レイヤーを並べ替える先までドラッグし、マウスを離します。

  • gimp レイヤー

2.  ドラッグした場所にレイヤーが並べ替えられました。

  • gimp レイヤー

画像でも、犬が文字の背面に移動して、文字が犬に隠れずに表示されるようになっています。

  • gimp レイヤー
並び替えをしたいレイヤーを選択し、「レイヤーを一段上に移動」gimp レイヤー または、「レイヤーを一段下に移動」 gimp レイヤーをクリックして、一段ずつ移動することも出来ます。
  • gimp レイヤー

2-6.  レイヤーの複製

画像のパーツを使い回したい時には、レイヤーの複製で、パーツをコピーできます。

1.  ここでは、この画像の犬を複製してみます。

  • gimp レイヤー

まず、複製したいレイヤーを選択し、「レイヤーを複製」gimp レイヤー をクリックします。

  • gimp レイヤー

2.  指定したレイヤーが複製できました。

レイヤーを複製すると、「(複製元のレイヤー名) コピー」 という名前のレイヤーが追加されます。

  • gimp レイヤー

同じ位置に同じ内容で複製されるので、「複製元のレイヤー」 と 「複製したレイヤー」 が重なり、画像上では複製されたことが確認できません。

  • gimp レイヤー

「移動ツール」gimp レイヤーで移動してみると、複製されたことが分かります。

  • gimp レイヤー

2-7.  レイヤーの不透明度

レイヤーごとに 「不透明度」 を編集できます。

不透明度を下げると半透明になり、下のレイヤーが透けて見えます。

不透明度0%では完全な透明になります。

1.   これが不透明度100%の画像です。

  • gimp レイヤー

この画像の、犬の不透明度を調整していきます。

まず、不透明度を調整したいレイヤーをクリックし、不透明度のスライダーの右にある 「▼ボタン」 をクリックしていきます。

  • gimp レイヤー

数値が下がるほど、透明になっていきます。

  • gimp レイヤー

まとめ

レイヤーは慣れるまでは大変だと思いますが、GIMPでは基本中の基本の機能なのでしっかり理解しましょう。

GIMPの基本操作などは、別記事の「GIMP初心者の使い方講座:画面構成や基本操作がスムーズに分かる」を確認してください。