GIMPで画像の背景を透明にしようとしても、透明にならずに白になってしまい困っていませんか?
GIMPは “アルファチャンネル” を追加しないと透明に出来ません。
本日は、
- アルファチャンネルを追加して背景を透過する方法
- 決まった色を透過する方法
- 背景が透明の新規ファイルを作成する方法
を初心者でも分かるように、ご説明します。
簡単なので、ぜひ手順に沿って試してください。
1. 背景を透過する方法
GIMPでは “アルファチャンネル” というものに、透明度の情報が保存されています。
そのため、アルファチャンネルが無いと透明に出来ず、以下のような違いがあります。
・アルファチャンネル無しで消しゴム

・アルファチャンネル有りで消しゴム

早速、アルファチャンネルを追加して背景を透明にしてみましょう。
1. 「レイヤー」 → 「透明部分」 → 「アルファチャンネルの追加」 を選択します。

2. すると、チャンネルダイアログに 「アルファ」 が追加されます。これでアルファチャンネルの追加が完了しました。

3. 透明にしたい画像のレイヤーを選択し、背景を消します。
方法1 : 「消しゴムツール」で消す。
消しゴムで画像をドラッグすると透明になります。

方法2 : 選択範囲を作成し「Delete キー」 で消す。
選択範囲の作成方法はいくつかありますが、周辺の近似色を判断して選択範囲を作成できる「ファジー選択ツール」がおすすめです。

簡単に透明にすることが出来ましたね。
もしも、透明にしたい背景の色が単色の場合は、次項の方法を使うと、さらに簡単に透明にすることが出来ます。
2. 決まった色を透過する方法
透明にしたい部分が単色の場合は、消しゴムで消したり選択範囲を作成しなくても、色を指定するだけで簡単に透明にできます。
この方法だと、前項で必要だったアルファチャンネルは自動で追加されます。
それでは早速、この画像の背景(白)を透明にしてみます。
1. まず、透明にしたい画像のレイヤーを選択し、「色」→ 「色を透明度に」 を選択します。

2. 表示された 「色を透明度にウィンドウ」 で、「この色」 に表示されている色をクリックします。

3. 表示された色選択ウィンドウで、 「スポイト」 をクリックします。

4. そして、画像の透明にしたい色の上にスポイトカーソルを持っていき、クリックします。

5. すると、スポイトで取った色が表示されるので確認し、「OK」 をクリックします。

6. 「色を透明度にウィンドウ」 でも 「OK」 をクリックします。

7. これで、白の部分が透明になりました

3. 背景が透明の新規ファイルを作成する方法
画像の背景を切り取って透明にするのではなく、初めから透明の紙に絵を書きたい場合もありますよね。
そんな時は、背景が透明の新規ファイルを作りましょう。
1. 「ファイル」→「新しい画像」を選択します。

2. 詳細設定の左の 「+」 をクリックして、詳細設定を表示させます。

3. 塗りつぶし色で 「透明」 を選択します。

4. これで背景が透明の新規ファイルを作ることが出来ます。

まとめ
背景を透明にできましたか?
背景を透明にして、一つ下のレイヤーに他の画像をいれると、画像の合成も出来ます。
透明にするワザを身につけて、さらに素敵な画像を作りましょう!